フィレンツェから日帰り海水浴 

リド・ディ・カマイオーレ : Lido di Camaiore


ヤッホー!夏だ、暑いぞ、海へ行こう!海へ行きたいな〜。どこがい〜のかな〜?
7月に入って、暑い日が続いていた。日焼けしていない生白い肌を海でさらすのは、ちと恥ずかしい。そこでまずは、プールへ行くことにした。私は泳ぎが苦手だから、どうせプールサイドで”ブタ寝”だろう、ということでカンポ・ディ・マルテ(Campo di Marte)にあるプールへ行くことにした。ここには、子供用プール、50m×20m 深さ2m位のプールの他に、飛ぶ込み用プールがある。プールサイドの外は、緑地公園のように大きな木が茂り白いイス、テーブルがおかれている。そして、イタリアならではか、バールがある。家族連れは、クーラーボックスを持って来て、1日ゆっくり木陰の下で過ごすようだ。イタリア人は本好きなのか、木陰やプールサイドでさえも、分厚い本を読んでいる。プールで泳いでいるのは子供だけ。大人は皆、日焼け、昼寝、本を楽しんでいて、暑くなった体を冷やすためにプールにつかるといった感じだ。何より空いているのにはびっくりした。プールの中も、ほとんどの人がサイドにつかまって、つかっているだけだから縦にゆゆうと泳ぐことができる。

さあ、準備はできた。どこの海水浴場がい〜のかな?夫が友だちからリド・ディ・カマイオーレ(Lido di Camaiore)が良いのではないかと聞いて来た。カマイオーレはヴィアレッジョ(Viareggio)のすぐ近くにある。わ〜い!ヴィアレッジョへ行ってみたかったんだ。土日は混んでるだろうから、平日にしようということで、夫が休みのフェルアゴースト(Ferragosto)の週にすることにした。このフェルアゴーストとは、8月15日の聖母マリア被昇天の大祝日の祭りのことだそうだ。ところが、その前の週、1週間はずっと天気が悪く、雨が降り涼しくなってしまった。イタリア北部では、大きなヒョウが降るなど大荒れの天気となってしまった。電車の切符も買って待っているのに、運が悪い。毎晩、天気予報を見ては「このまま涼しくなっちゃったら、どうしよう・・・」と嘆いていた。なんとか、土曜、日曜と天気が回復のきざしをみせ、私は「月曜日に行こう!」と、夫が「火曜日の方がいいんじゃない?」というのも聞かず、行くんだ〜!と決めた。
電車の時間は、朝7時35分発。6時頃起きて、夫がまず天気を見に行った。「雨だ。」ガクッ。「うそだよ〜ヘヘヘ。」ヤッター!クーラーバッグに飲み物とスイカを入れて、さあ出発。電車は、ピストイア(Pistoia)経由のヴィアレッジョ行き。乗車時間は、約1時間40分。発車してから30分ほどで外の景色は、ず〜っととうもろこし畑。私は、ひまわり畑を期待していたのに。空は、フィレンツェのより電車の進行方向の方が晴れている。い〜感じだ。
9時12分、電車はヴィアレッジョに到着した。なんだか駅前は、何もなくさっ風景。どのバスに乗ればい〜のかな〜?でも、バス停らしきものは1つだけだ。駅にあるインフォメーションセンターがちょうど開いたので、「リド・ディ・カマイオーレへは何番のバス?」と聞くと、「11番であそこのバス停から。バス券はそこで買って。」バス券は、キオスクの右にあるロット(Lotto)宝くじ売り場で買える。2人の往復分を買った。1枚80チェンティズミ。11番バス(CLAP社のバス)に乗って、リド・ディ・カマイオーレへ。街の中を通り、ヴィアレッジョの海水浴場に出た。南国風のリゾート地だ。バスは、その海岸通りをずっと進む。海岸通りには、ブランド店がずっと続く。その向い側にはホテルが続く。そして、15分ほどで河口の橋を渡り、次のバス停で降りた。リド・ディ・カマイオーレに到着だ。こちらには、ブランド店はないようだが、ちょうど市が出ていた。海岸通りに長く続く市を見ながら、どこに海の場所を確保するかも考えながらずっと歩いた。市は、水着、下着、洋服、靴、鞄、キッチン用品、タオルなどなど、なんでも揃いそうなほど沢山の店が出ていた。10分ほど歩くと、い〜臭いがする。鳥の丸焼き、ブタの丸焼き、パニーノ、いもコロッケなどを売る屋台があった。朝、早かったのでお腹も空いていた。「この辺に、海に場所をとらない?」「そ〜だね。」と言いながらも、まだまだ続く市を見ながら進んだ。そして、市の最後まで行って、先程の屋台のところまで戻ってきた。屋台で、コロッケとポレンタの揚げたのを買った。そして、場所を確保。1パラソルにリクライニング式のイスが2つ付いて、19ユーロだった。こちらの海水浴場は上の写真にもあるように、ほとんどが海の家+パラソル+イスになっていて、砂浜もとてもきれいだ。更衣室やトイレもきれいなので、19ユーロ払っても文句はない。そして、子供の遊び場やビーチバレーのコートもある。でも、初夏のニュースで年々海の家の値段があがっているそうで、今年はユーロになった影響もあって、便乗値上げされているところもあるそうだ。さあ、水着に着替えて先程買った揚げ立てコロッケ&ポレンタをほうばる。おいし〜!そして、心配された天気だが、ちょっと曇りがちではあるけれど、暑すぎずちょうど良い。海は、やや波が高く水も冷たかった。砂は、白砂ではないので波が崩れると、海の水は茶色く見えるが、でも海水はとてもきれいだった。きっと波が穏やかな日は、青い海に見えるのだと思う。皆、水着を着て本を読んだり、海風にあたって昼寝したりしている。たまに、ココナッツを売りに来たり、フィレンツェでも見かける黒人さんの物売り(バスタオル、CD、ティッシュなど)や、中国人のマッサージが来たりする。ここの海水浴場は、不思議とドイツ人が多いようで、バールなどメニューがドイツ語でも書かれていたりした。日本人には会わなかった。1日ゆっくりパラソルの下で寝ころび、すいかを食べて、満足満足。
帰りは、行きに降りたバス停の斜向かいに反対方向のバス停がある。夕方の海岸通りは、車が込み合いなかなかバスが来なかった。バス停の向かい側に、おいしそうなパン屋があり何度も買に行こうかと思ったが、お店は混雑していたので買ってる間にバスが来たら困るしと思い、買えなかった。今度行ったら、そこでお昼のパンを買って行こうと思う。やっとバスが来た。12番バスだった。行きとはちょっと違うルートで、海岸通りをさらに長く走った。ヴィアレッジョの海岸もすごく長く、ずっとパラソルが見えていた。そして、こちらにはブランド店が立ち並んでいるせいか、ちょっとおしゃれな感じさえした。海岸通りの交通渋滞で、帰りは駅まで30分ほどかかった。
1日海で過ごして、とても気持ちよかった!

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