フィレンツェ近郊バスツアー

"ITINERARI NELLE CINQUE VERDI TERRE IN TOSCANA:トスカーナの5つの緑の土地への案内"
SECONDO ITINERARIO:第2回旅程
Nel territorio di Rignano,Incisa e Figline:リニャーノ、インチ−ザ、フィリーネ地域へ
"Megaron Servizi Culturali Firenze"主催

 

インフォメーションセンターでもらったパンフレットの中に、"ITINERARI NELLE CINQUE VERDI TERRE IN TOSCANA"があった。5,6月に3回に分けて「トスカーナの5つの緑の土地」と呼ばれているらしい地域を訪ねる企画のもので、去年も行われたそうだ。この、5つの緑の土地と呼ばれているのは、Bagno A Ripoli(バーニョ・ア・リポーリ),Figline V.NO(フィリーネ),Greve In Chianti(グレーベ・イン・キャンティ),Incisa In Val D'Arno(インチーザ),Rignano Sull'Arno(リニャーノ)である。車を持っていない私たちは、フィレンツェ近郊へ足を運ぶのは容易なことではないので、良い機会だと思い参加することにした。私たちが参加したのは、この中のリニャーノ、インチーザ、フィリーネ地域を訪れるものだった。

5月26日(日)9時、フィレンツェ駅前のピアッツァ・アドゥーア(Piazza Adua)に集合。
天気も日頃の行いが良い?せいか、久しぶりに初夏を思わせる好天!集合場所へ行くと、もうほとんどの人が、バスに乗り込んでいた。時間にルーズと思われるイタリア人も、ツアーにはしっかり時間通り集合するんだ!とちょっとビックリ。参加者は、22人+ガイド2人。私たちの他は、予想に反して皆イタリア人だった。私たちは、きっとフィレンツェに住む外人(イタリア人以外)が参加するものと思っていたのだ。だって、フィレンツェ近郊なんて、フィレンツェに住むイタリア人なら、いつでも行けるだろうし、もう行ったことだってあるだろうし。
それにしても、朝から皆賑やか!声高々にしゃべりまくっている。そんな中で、ガイドさんが参加者を確認して、"Tutto a posto!:さあ、そろった!"。右の小さなマイクロバスで出発。

1.Podere Le Fontanelle(ポデーレ・レ・フォンタネッレ)

フィレンツェを出発し、30分程でバーニョ・ア・リポーリ、そこから細い坂道をくねくね上り、小さな町を見ながらリニャーノ方面へ向かう途中、"Podere Le Fontanelle"農園を訪ねた。左中の写真の青シャツに黄色長靴の男性が、ここのオーナーのフランス人ピエールさん。いろいろなハーブや植物を自然栽培している。ハーブの種類、育て方、乾燥の仕方などを中心に話を伺いながら、農園をしばらく散策した。この時期になると、スーパーマーケットでバジルやセイジなどのハーブの鉢植えが販売され、去年バジルを買ってみたが、上手く育たなかった。ピエールさんの話によると、バジルは、陽に当てないで日陰で育てること。そして、水は少しずつやること。水に弱いのだそうだ。私は去年、なんだか陽に当てないと緑が育たない気がして、日中陽に当てて水をいっぱいあげていた、だからね。今年もさっそくバジルを買ってきた。うまく育ちますように。ピエールさんは、バジルはピーマンの間に植えて育ててるんだって。ハ−ブは天気の良い乾燥した日に収穫して、日陰の風通しの良い小屋で乾燥させるそうです。1日2回くらい混ぜて干すと良いそうです。かかる日数は、天気しだいで、きれいな緑色のまま乾燥させるのは経験が必要みたいです。ピエールさんが作ったハーブの乾燥は、本当にきれいな緑色のままでした。スキアッチャータ(Schiacciata)と呼ばれる平たいパンの上にこの乾燥ハーブとオリーブオイルをのせたもの(写真左下)を試食させていただきました。とても香りが良かったです。他に、5種類の乾燥とんがらしを混ぜたものもおいしかった。試食したら、買って帰りたくなるものですよね。しっかり、瓶詰めハーブを販売していました。私は、とんがらしにハーブ、岩塩の混ざったものを買っちゃった。3,50 毎月、第3日曜日にフィレンツェのピアッツァ・サント・スピリト(Piazza Santo Spirito)で市を出しているそうです。そう言えば、ピエールさんを見かけたことがあるような???

 

ハーブの他にも、いろいろな花や果物がたくさん植えられていました。たくさんの花々が咲き乱れ、ちょっと丘になっているせいか、冷んやりした新鮮な空気が流れていてとても気持ちよかった。ピエールさんの農園の周りは、ぶどう畑が続いていました。

2.Fattoria di Pagnana(ファットリア・ディ・パニャーナ)

さあ次は、リニャーノにあるFattoria di Pagnana農場を訪ねた。農場と言っても、宿泊施設、会議室、パーティー会場、プールなどを備えたアグリツーリズモである。辺り一面にオリーブの木やぶどうが植えられている、緑に囲まれた施設である。もちろん、オリーブオイル(Olio)、ワイン(Vino)、ビン・サント(Vin Santo)、グラッパ(Grappa)は、自家製で、テースティングできる。私たちは、赤ワインとスキアッチャータにオリーブオイルをかけたものを味見させてもらった。昔使っていた、オリーブオイルを製造する機械やワインの製造所などを博物館として保存していた。

 

3.Incisa(インチーザ)で昼食

バスでインチーザの町へ入り、ここで昼食となった。レストランを予約した人はそこで、私たちはサンドイッチを公園で食べた。青空の下で、美味しいお弁当となった。私は 、インチーザの旧市街で解散となると思っていたのだが、住宅街だったため街を見学することはできず、ちょっと残念だった。
釣り竿を持った少年たちが、何人か通った。アルノ川(Fiume Arno)で釣りをするらしい。フィレンツェのアルノ川は汚くて、まあ釣りをしている人は見かけるが、釣っても食べられないだろうと思う。でも、この辺まで上流に来ればかなりきれいなようだ。バールでカフェ・マッキアート(Caffe Macchiato:少量のミルクを入れたコーヒー)を飲んで、集合場所へ向かった。

4.Pieve di San Romolo Gaville(ピエーベ・ディ・サン・ロモーロ・ガビッレ)
  Museo della Civilta' Contadina(ムゼオ・デッラ・チヴィルタ・コンタディーナ)

これは、フィリーネからちょっとグレーベ・イン・キャンティ方面へ入った所にある古い教会とそこに併設された、農民の生活様式を展示した博物館。教会は、1030年頃建てられ少しずつ改築されたそうで、壁の石の種類が部分部分で少し違っていた。博物館は、農民の生活様式を示すテーマごとに13の部屋からなっている。機織りの部屋、オリーブオイルを作る部屋、台所、大工部屋、などなど。約4000点の展示物が所狭しと、置かれていた。イタリア人のシニョーラたちは、自分の母親はこんなの使ってたはね、などと懐かしんでいた。

5.Chiesa di Santo Stefano(キエザ・ディ・サント・ステファノ)

最後に、フィリーネから少し田舎道をインチーザの方へ戻ったところにある教会を訪ねた。13世紀の建築物だそうだ。中は、明るくきれいな教会だった。

 

以上を訪れた。それぞれの町を見るものではなかったので、ちょっと思っていた観光ツアーとは違ったが、田舎道をマイクロバスで走り、トスカーナを満喫できたのでそれなりに楽しかった。ガイドさんの2人も、とても良い人で教会などについてもよく知っていました。帰りに、また、次の回で会いましょう"Ci vediamo alla prossima volta."、と別れた。
次回は、6月7日(金)グレーベ・イン・キャンティ地域へのツアーだそうです。

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