2002 FIFA WORLD CUP KOREA JAPAN
いよいよワールドカップサッカーが始まった。イタリアでは、6月3日(月曜日)午後1時30分から"RAIUNO"というテレビ局で"Giovanni
Trapattoni(ジョヴァンニ・トラパットーニ)率いるITALIA(イタリア代表)−ECUADOR(エクアドル代表)"が放送された。イタリアでは、この時間帯は商店や仕事場を閉めて、お昼を食べに家に帰っている人が多く、町は少し静かになるが、この日は特に静まり返っているような気がした。昼食時には商店や仕事場は、1時〜3時位まで閉めているのが通常であるが、この日は1時〜4時まで閉めていた所も少なくないようだった。う〜ん、イタリアらしい。きっと皆、テレビを熱い眼差しで見つめていたことであろう。開始後、7分ゼッケン21番のChiristian
Vieri(クリスティアン・ヴィエーリ)がゴ−ルを決めた。アナウンサーは「ヴィエーリ、ヴィエーリ、ヴィエーリ、ヴィエーリ〜!」と絶叫し、近所からも「ウォー〜!」という歓声が聞こえた。きっと、どの家からも「ウォー〜!」という歓声が起こり、町中に響いていたことだろう。そして、開始後27分、またも「Vieri、Vieri、Vieri、Vieri!Ancora
Vieri!(また、ヴィエーリだ!)」「Ohhh!」。そして、2−0でイタリアの勝利。祝杯の美酒ワインに私たちもあやかろう。Complimenti
!(おめでとう!)
6月4日(火曜日)午前11時からGIAPPONE(日本)−BELGIO(ベルギー)が放送された。自分の国のゲームではないので、比較的穏やかに、タンタンと放送された。"Goal,Suzuki."
"Goal,Inamoto."といった感じ。でも、中田については、「悪く無い。」「今のは、良いプレーだ。」「我らの中田。(nostoro
Nakata)」なんていう表現まであった。ともあれ、2−2引き分けで良かった!頑張れ日本!
6月8日イタリア、クロアチアに破れる!1-2。はぁ〜なんて事。2回もゴールが認められなくて、神に見放されている?という感じ。2回戦(OTTAVI:ベスト8決定戦)への進出が危ぶまれる・・・。頑張れ、イタリア(Forza,
Italia)!日本の皆も応援してるぞ。
6月9日日本、ロシアに勝つ!!!1-0。すごい、すごいぞ日本。イタリアは、日曜日の静かなお昼時。”ゴ〜〜〜ル!”という私の声がアパートの中庭に響く。イタリア戦の時は、皆が”ウォー!”と歓喜の声をあげるんだもの、私だってそれに負けずに、もう一度”ゴ〜〜〜ル!”。は〜気持ちよかった。
6月13日イタリア対メキシコ戦。イタリアチームの2回戦出場をかけた試合となった。またも、午後1時30分からの放送となり、午後4時頃まで、町は静まり返った。6月3日のエクアドル戦の翌日、新聞にローマの中心地のヴェネツィア広場(Piazza
Venezia)で、午後1時にはいつも通り多くの車やバイクが走っていたが、午後1時30分には普通車やバイクどころかタクシーまで走っていなかった、という写真と、”いつもは広場にひしめいているイタリア人たちは、いったい何処へいったんだろう。それは簡単なことさ、皆家にいたに決まってる。”という記事が載っていた。これを、”ヴィエーリ効果(Effetto
Vieri)”と題していた。この日もきっと同じ様子だったに違いない。メキシコはここまで全勝だったから、本当に心配だった。結果1-1のドロー。同時刻に行われていた、エクアドル対クロアチアの結果もあってイタリア2回戦進出決定!イタリアチームに笑顔が戻った。
6月14日日本対チュニジア戦。イタリアでは、同時刻に行われていたベルギー・ロシア戦を生中継し、その後日本対チュニジア戦の放送となった。朝8時30分からの放送を楽しみにしていたので、ちょっとがっかりした。ベルギー・ロシア戦が終わって間もなく、日本の母から電話がかかって「見た?!日本2対0で勝ったわよ!寝てたの〜?」だって。これから始まるって時に、ちょっとがっかり。おかげで、”ゴ〜〜〜ル!”と叫ぶ気分にならなかったわ。でも、本当にすごいぞ日本!
6月18日、イタリア対南韓国 1-2。日本対トルコ 0-1。残念。イタリアも日本もよく頑張ったぞ〜!
イタリアで、日本チームは良いプレーだった、中田(H)はい〜選手だと誉めていた。
いつも夕方になると、広場で子供達が声高らかにサッカーを興じているのだが、今日はなんだか子供達の声に元気がないようだ。
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